- アイデアからテーマを決定
- ターゲットユーザーを決定
- コンセプトを決定
就活用のゲーム企画書はこの3段階で作れます。表紙などの見本例、サンプルを見ながら書き方を覚えればあとは実際にやってみるだけです!
パワーポイントなどは使ううちに覚えますし、絵が描けない人でもフリー素材でなんとかなります!♪~(´ε` )
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●ゲームプランナーの就活用企画書サンプル例
サンプル例ではゲームプランナー採用担当者に「きちんと見てもらえること」を意識しています。
ゲーム会社の採用担当者は多くの応募者の企画書に目を通すことになります。そのため就活用の企画書では見やすく作ることを意識しないと流し見されてしまう可能性があります。
まずはきちんと興味を持ってもらえるよう見やすさ、読みやすさを意識することが重要です。(`・ω・´)
・企画書表紙の見本
見本の企画書の内容は「ゲームプランナーのゲーム開発を体験するゲーム」です。笑
ゲーム企画書の表紙は一見してどんなゲームか伝わる必要がありますが、詰め込み過ぎると分かりにくくなってしまいます。
タイトル・企画アイデア・コンセプト・ターゲットをそれぞれ一言程度にまとめ、イメージイラストと共に伝えましょう。
・企画書のフローチャートの例
ゲーム企画書でそのゲームの流れを伝えるときは、上記の例のようにフローチャートにすると分かりやすくなります。b
●ゲームプランナーの企画書の書き方(就活用の場合)
業務で提出されるゲーム企画書にはそのゲームのターゲット(年齢、性別、趣味趣向など)があります。
しかし就活用のゲーム企画書の場合、まず読む人は採用担当者なのでそれを忘れてはいけません。
大体はその会社のベテラン企画職が読みます。まずは読みやすさを意識して作れば失敗はないはずです。
採用されるかは別として。(そこは他の応募者との兼ね合いもあるので)
その上で採用担当者が見ているところ、提出した企画書から分かることが以下の3つになります。
就活用企画書から分かること
- 素質
- 作風(方向性)
- 情報伝達能力
経験者、未経験者問わずゲーム企画の内容以外で採用担当者が見ている部分です。
・ゲーム企画書の枚数は3枚~5枚
就活用のゲーム企画書の場合、指定がある場合はその通りにしましょう。
もし指定がなければA4用紙で3枚~5枚がベストです。
そんなに書くことがないのであれば元のアイデアを活かしきれていません。
逆にその数にまとまらないのであればそのゲームの一番面白いところを自分で整理しきれていません。
・ゲーム企画書のデザイン
デザインに指定がないのであれば基本的には自由ですが、ゲームの世界観が伝わるデザインを意識するとベストです。
イラストや画像を効果的に使ってゲーム全体の雰囲気が直感的に伝わるようにしましょう。
・ゲームプランナーにおけるポートフォリオ
ゲームプランナーなどの開発経験者の場合は、関わったゲームをまとめておくとポートフォリオとして使えます。
また、以前ボツになった企画でもアイデアやコンセプトは悪くない場合があるのでそれを利用するのもいい方法です。
就活用に手直しすればポートフォリオに加える一つの作品にできます。
●ゲームプランナーの企画書の作り方
企画書作成の作業はパソコンで行いましょう。一般的な書類作成と同様にOfficeソフトで作っていくと効率的です。
書類作成ソフトを使ったことがないという人も、最低限の使い方で充分です。
書類作成はゲームプランナーの業務でも実際に携わることになるので、ソフトに触れておくという意味でもパソコンでの制作をおすすめします。
・ワードよりパワーポイントなどで
ゲーム企画書の作成はワードでも決して悪くはなく、きちんと企画の内容が伝われば全く問題ありません。
ただ、パワーポイントの方がデザインはしやすくより分かりやすく伝えることができます。
また「ワードだけでなくパワーポイントも使える」というアピールにもなります。
・ゲーム企画書は手書きでも良いか?
手書きでもあえてそうした理由があればいいと思います。(手書きの方が好きだとか、味があるだとか主観的な理由は×)
手書きであることがゲームのコンセプトや雰囲気に関わっているのであればむしろ正しいと思います。
しかし、何の理由もなしにワードすらも使っていないということは「私はパソコンがほぼ使えません。」というマイナスアピールになります。
そのため企画書を制作する際は基本的にはパワーポイントを使いましょう。
●ゲームプランナーの企画書の考え方
- アイデアからテーマを決める!
- メインターゲットを決める!
- コンセプトを決める!
・アイデアからゲーム企画書のテーマ決め
何かにインスピレーションを受けた時に浮かんだアイデアをゲームのテーマとします。各ゲームプランナーがどこからアイデアを得るかは人によって様々です。
各自が影響を受けるものによって面白いゲームシステム、感動的なストーリー、新ハードの機能などゲームのテーマが変わるわけです。
そしてゲーム企画書に使えるアイデアを生むには日頃からゲーム以外の物にも触れることが大切です。特にこれまでにないゲームを作りたいのであれば、ゲーム以外の分野にもアンテナを張っておかなければいけません。
・どんな人がターゲットユーザーか
- 年齢
- 性別
- ゲーム経験歴
など
決まったテーマがどんな人に響きそうなのか、ターゲットとなるユーザー像を考えます。手応えがあるゲームシステムがウリなら中年のコアゲーマー、最新の流行技術がウリならミーハーな若者と言った具合です。
細かく絞れば絞るほどニッチなユーザー向けゲームとなり、逆ならば多くの大衆向けゲームとなります。
どんなによいアイデアでもテーマとターゲットが合っていなければヒットには繋がりません。
・企画書のコンセプトの例
テーマとメインターゲットが決まったらそのゲームをどんなコンセプトにするかを考えます。
例)
●テーマ「未婚の人でも子育ての面白さ、醍醐味が楽しめるゲーム」
●ターゲット:20代後半~30代前半の男性
●ジャンル:子供育成SLG+3DACT
ACTパートでは子供と共闘しSLGパートでの育成に必要なアイテムを手に入れる。SLGパートではアイテムを使ったりして子供と触れ合うことで成長に影響を与えていく。
子供は成長するとACTパートとSLGパートどちらでも主人公を助けてくれるが、子供の性格でその内容が変わる。
ACTパートでは子供に指示を出せるが思い通りに動くとは限らない。しかし指示の内容も育成に影響を与える。
●世界観:西部開拓時代風の牧歌的なオリジナル世界。
●あらすじ:土地目当ての悪人から狙われる孤児院で用心棒(主人公)が子供たちを守りつつその中で家族の大切さを学んでいく。
●主人公:30才前後の男性(イラストを付ける)
●子供:少女・少年と成長後の例(イラストを付ける)
コンセプトは料理における味付けのようなものです。テーマによってはジャンル自体をコンセプトとして決める場合もあります。
コンセプト決定も失敗するとターゲットに響かないことになってしまうのでとても重要です。
・ゲーム企画書におけるあらすじ
ゲーム企画書ではそのゲームのシナリオもあらすじとして簡単に紹介します。ゲームにおけるシナリオはアイデアやコンセプトの中で目的や動機づけを与える働きをします。
そもそもシナリオ自体はあと付けのことも多く、仕様が変更された場合などに変わることもあります。
そのためゲーム企画書でのあらすじは大まかでもOKです。ただしシナリオがメインとなるテキスト主体のゲーム(ノベルゲームなど)の場合はこの限りではありません。
・ゲーム企画書と仕様書の違い
ゲーム開発の現場では企画書とは別に「仕様書」というものがあります。
実際のゲーム会社で提出されるゲーム企画書は3枚、5枚などではなくもっともっと膨大なのですが、それ以上に詳細な情報(仕様)をまとめた書類が仕様書です。
レベルデザインの仕事とも関わってくる話ですが、実際のゲームの動きやタイミングなどが書かれています。ゲーム企画書をアイデア帳とすると、仕様書は設計図のようなものです。
●ゲーム企画書の絵が描けない場合
ゲームの企画意図を人に伝えるためにはできるだけ分かりやすくした方が有利です。
そして大多数のゲームは絵とテキストと音で出来ているため、企画書にも絵があった方がイメージが伝わりやすくなります。ないよりはあった方が良いという意味なので上手である必要はないわけです。
絵が得意な人の場合はそれ自体がアピールポイントになりますが、苦手な場合でも気にする必要はありません。
・フリー素材などのイラストでも悪くはない
自分で絵が描けない場合はフリー素材として配布されているイラストを利用するのもいいと思います。
ただしフリー素材の規約は必ず確認して、禁止項目に触れないように注意しましょう。(加工NGなど)
●採用に落ちる企画書の例
「ゲーム屋のお仕事 島国大和 著」にダメな具体例が載っていました。面白かったので悪いサンプルとして見ておきましょう。
ここは笑って読んだ方が気楽になると思います。笑
①既存の例をあげる
少しやっちゃいそうなダメな例です。
まあゲームプランナー志望=クリエイター志望なので一応、少しはプライドを持ちましょう。笑
この場合「ジャンルは格ゲーで一番のウリは・・・」みたいに書くと、内容は伝わりやすいまま独自性もアピールできます。
ただし、例外があるそうで。
入社した際の企画で上司にこう言われたら黙って作りましょう。まれによくあるそうです。
②ストーリーしか書いてない
ゲームの企画書です。
はい。気持ちは分かります。いやイイと思いますよ?笑
でもストーリーやシナリオだけじゃなくきちんと「ゲーム内容」も書いてください。
もし「ゲーム内容は作れない!」と言うのなら小説家を目指しましょう。いけます、たぶん。(適当
③一行しか書いてない
ここからみんなヤベーやつです。
書きましょう、もうちょっと。
二行ならいいのか?とかそういうことじゃないです。ちゃんと読む人のこと考えましょう。
④広告の裏にエンピツで書いてある
かなりヤベーやつです。いやいやいや。でもホントにいるそうなんです。
⑤ネタをパクられると嫌なので詳しく書けません
相当ヤベーやつです。なにしに来たんでしょうか?
⑥上記例合わせ技
最高にヤベーやつです。
こんな企画書を提出した伝説級につええヤツもいたそうです。笑
●ゲーム企画書は作ってみると面白い
とりあえず知っとくべきなのは気張りすぎない方がいいということです。余程のヤベーやつだと思われなければいいと。
まあゲーム好きって時点で悪い意味でヤベーやつ多いんですけどね。\(^o^)/
とりあえずは「ヤベーやつの企画書」にならないようにだけ気を付けて書いてみればいいと思いますよ。笑
その上で受かるときは受かるし、落ちるときは落ちます。タイミングや相性もあるのでそこは仕方ないです。
諦めずに何社も受けてみることが大切ですし、みんなそういうモノです。
自分のアイデアをゲーム企画書という形にするのって思った以上に面白いです。やり始めると楽しくてどんどん書いてしまったりします。
とりあえず書いてみる!それが大事ですよ!
ではでは、あなたがよいゲーム会社に就職できることを願っています!
がんばってー!