企画職と言うとプログラマやグラフィック職に比べて、専門性が低いように思われがちですが全くそんなことはありません。ゲームプランナーにも必要となる独自のスキルがあります。
プランナーの必須スキル
- マーケティング能力
- 発想力
- マネジメント能力
- PCスキル
ここではゲームプランナーとして最低限必要なスキルを具体的に解説します。
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ゲームプランナーの必須スキル
各スキルは、それぞれ以下の形で活用することになります。
- マーケティング能力 → 利益を生む根拠の提示など
- 発想力 → ゲーム自体のおもしろさなど
- マネジメント能力 → 円滑な開発の進行など
- PCスキル → 資料やスクリプトの作成、データ管理など
1.マーケティング能力(市場調査力)
現在のゲーム市場での主なユーザー層や人気のジャンルを調べます。情報収集や得た情報の分析の際にマーケティング能力が必要となります。
根拠となるデータがあることで企画プレゼンの際にプロデューサーへの大きなアピール材料となります。
●マーケット情報の収集能力
ターゲットとなるユーザーの年齢層、性別、生活環境などを様々な方法で調べます。
●分析力・論理的思考力
得た情報からどんなユーザーがどんなゲームを好んでいるか、また実際に購入しているかなどを分析して企画立案に役立てます。
情報収集と分析の例
- 今のソシャゲのDL数を見るとユーザーはゲームにお金を払わないのが常識
- それでも○○社の□□のようなタイトルは幅広い層がお金を払って買っている
- 今回の企画は斬新だがそれと同じ層がターゲットになる
2.アイデアの発想力
調べた情報から企画のもとになるアイデアを考えます。プランナーであれば特に必要になる能力と言えます。
●柔軟性のある企画力
基本的にはゼロから何かを生み出すことはありません。
既存の何かを組み合わせたりすることになりますが、とにかく企画の元になるアイデアを考えます。
それには日頃からゲーム以外の出来事や情報にも触れる習慣が必要です。
●シナリオ作成での想像力
シナリオライターにお願いしない場合、プランナーがシナリオを書くこともあります。発想力や想像力なしでは書けません。
ゲーム以外にも映画、小説、マンガ、音楽などからもヒントを得ると良いでしょう。
それらの古典に触れることで気付く発見もあるはずです。
3.マネジメント能力・ディレクション能力
企画が通って開発段階に入ると、いわゆる制作進行をプランナーが兼任します。その際に必要となる能力でプランナーとしては発想力と並んで重要です。
ゲームプランナーとして開発チームをマネジメントする方法は具体的に以下の4つです。
チームマネジメント
- 論理的な指示
- 寛容な対応
- 聞き上手
- 質問を引き出す
●論理的な指示
企画が通るとゲームの設計図とも言える仕様書を作成します。
多くのスタッフが仕様書をもとに作業を行うため、各工程の内容や工数を論理的に説明する能力が必要になります。
●寛容な対応
上司からの無茶な要望や突然の仕様変更などは頻繁に起こりますが、それに反発するのは建設的ではありません。
周囲の人間と協力してその状況での最善策を模索できる寛容な対応力が必要になります。
●聞き上手
開発チームでは担当者それぞれの事情が交錯して進捗が滞ることもあります。
自分の都合を押し付けるのではなく、個人の事情や能力などを考慮して話を聞いてあげることも必要です。
●質問を引き出す
どれだけ丁寧に仕様書を作っても自分のイメージが伝わらないことはあります。
頭ごなしに「違うからこうしろ」と言うのではなく、より具体的な指示が出せるように相手からの質問を引き出すことも必要です。
4.PCスキル
プランナーも実作業ではパソコンを扱います。そのため最低限のPCスキルは必要になります。
●企画書・仕様書作成でのスキル
企画書や仕様書を作るためには文書やイラストの作成能力が必須です。
パワーポイント使用経験
企画のプレゼンを行う際はパワーポイントがよく使われます。
基本的な使い方はもちろん、他の人が作った企画書を見て表現方法を学ぶ必要があります。
他のソフトでも資料作成は可能ですが、今でもパワーポイントを利用している会社は多いので触れておいた方が無難です。
イラスト作成
企画書の中で使うイラストやイベント上のラフ絵、簡単な構図だけでもデザインできるとグラフィッカーにイメージを伝えやすくなります。
こちらは必須ではありませんが、できるようにしておくと役に立つ能力です。
●スクリプト作成でのスキル
ゲームプランナーはゲームの直接的な動作に関してスクリプト作成を担当することがあります。
スクリプトの作成にはプログラミングの基本的な知識が必要となります。
プログラミング知識
簡単なプログラミング言語の一種であるスクリプトの作成も、ゲームプランナーの仕事となります。
独自のゲームエンジンを利用している会社もあるため、詳細な環境はわからなかったりもしますが、プログラミングの基礎程度は理解しておく必要があります。
UnityやUE5での制作経験
昨今多くのゲーム開発現場で利用されているゲームエンジンがUnityとUE5です。
シンプルな作品でも制作実績があれば経験環境の一つという意味で、ゲーム会社応募の際に大きなアドバンテージとなります。
無料で利用できる上にスクリプトにも自然と触れることになるので、是非使っておきましょう。
●人脈やコミュニケーション能力は20代でのキャリアパスに必須
ゲームプランナーは企画職ではありますが、実際にはそれ以外の作業の方が多い職種です。
開発チーム内の各スタッフとコミュニケーションを取ることも多くなります。
そのため企画アイデアの発想力だけではなく、人との折衝力が非常に重要です。
ゲームプランナーを目指すのであれば、まずはここで紹介した4つのスキルを磨くように意識しましょう!
※企画書づくりについてはコチラの記事が参考になります。
ではでは、そんな感じで今回の記事でした。
あなたがよいゲーム会社に就職できることを願っています!
がんばってー!