オンラインゲーム運営の仕事は24時間体制のハードスケジュール

運営はユーザーの声にもっとも近いトコロで仕事をしています!

オンラインゲームでは開発チームと運営チームとがあり別物になっています。

それぞれゲームに求めている部分が異なるケースも多々あり、基本的に開発チームは新しいもの、運営チームはプレイヤーの要望や不満の解消を考える傾向にあります。

実際に運営チームはプレイヤーの要望を叶えたり不満を解消するためにいろんな工夫をこらしています。

今回はゲーム会社の中でも運営チームの仕事とその実情について解説します。

●ゲーム運営の仕事

運営チームはオンラインゲームならではの部署です。

運営の仕事には見える部分と見えない部分とがあり、見える部分の仕事にはユーザーサポート、アップデート、イベントの企画などがあります。

見えない部分の仕事にはスケジュールの作成とプレイヤーの動向分析があります。

1.スケジュールの作成

運営チームでは3ヶ月、6ヶ月といった単位でスケジュールを定めています。

そのスケジュールに沿ってアップデートなど全ての業務を行っています。

ソーシャルゲームなどは数日から数週間に1度でガチャやイベントがあります。

そのたびに新しいものを作っておりそれも事前に全てスケジュールで決まっています。

運営の仕事はスケジュールを守ることが第一といっても過言ではありません。

①24時間体制

オンラインゲームのサービスは24時間体制で行われていいます。

そのため緊急事態が発生すれば責任者であるディレクターは昼夜問わず呼び出されます。

ディレクターに限らず運営スタッフはいつ何が起きても対応できるよう準備しておかねばなりません。

②終わりが決まっていない

コンシューマーゲームと比較し、オンラインゲームのプロジェクトには終わりが決まっていません。

コンシューマーゲームではリリース後何年もプロモーションをかけたり開発を続けたりする例は稀です。

しかしオンラインゲームの中には10年以上サービスがついているタイトルもあったりします。

2.プレイヤーの動向分析

かつてのコンシューマーゲームはクリエイター主導の内容でした。

しかし昨今のオンラインゲームはプレイヤーの動向に応じて内容が変化しています。

ソーシャルゲームに至っては数値分析をベースにゲームを刻々と変化させていることが日常です。

①フィードバックの速さ

結果が即座に数字として現れるため、施策に対してどのようなレスポンスがあったのかといったポイントが確定しやすいです。

またどこに問題があったのかということもほぼリアルタイムで確認できるためその後の対策もすぐに立てられます。

また内容の修正が可能と言う部分も大きな特徴です。

1回で完璧な施策を打つことには失敗することもあります。しかし数字を分析し二度三度と改善を施していくことでより良いものにしていくことができます。

②運営の心がけ

他の人との交流、レベルアップ、アイテムの収集などプレイヤーによってそれぞれ目的があり、抱いているモチベーションも違います。

したがって離脱する原因も「フレンドができなかったから」や「特定のモンスターを倒せなかったから」とさまざまです。

どんな理由でも不快な思いをしたり違和感を覚えたりした人は二度とそのゲームに触れる事はないと肝に銘じ、面白さや快適さを提供するよう心がけなければいけません。

3.運営のウラ話

分析にしろ企画立案にしろビジネスである以上、最終的には収益に結びつくものでなければなりません。

上述した厳しいスケジュール管理や24時間体制のサービスはそのために存在しています。

しかしそうなると現場から苦しい声が出るのは当然で、オンラインゲーム運営に興味があるのであれば必ず知っておくべきです。

①固定給制度が多い

基本給+残業代+賞与というのがいわゆる一般企業の報酬制度です。しかしソーシャルゲームの会社で多いのは固定給制度です。

ソーシャルゲームの運営は締め切りに追われて連日残業しているというのが現状です。

そのため残業した分を給与で支払うととんでもない額になってしまいます。

そのため・ ・ ・と言うと悪意があるように感じますが、そう感じてもおかしくない固定給制度の会社は多いです。

②新人教育は無いもの

スケジュールがタイトな以上、新人が入っても教育するような時間はありません。

それだといくら人員補充しても仕事の効率が上がらないはずなんですがそういう会社もたくさんあります。

③運営の醍醐味と今後の課題

どんなゲームであるかを知ってもらうためのプロモーション活動、あるいは既存プレイヤーの満足度を向上させる政策を考えることはオンラインゲーム運営の醍醐味です。

しかし顧客の動向や数値によってゲームの内容を変化させることに疑問もあります。

自分が面白いと思うゲームを提供することと矛盾している?

とも言えるため、今後のオンラインゲーム運営の課題と言えます。

4.まとめ

「ゲームをつくりたいならコンシューマーゲーム会社の方が良い」と言う声もあります。

しかしオンラインゲームでしかできないゲーム性、新しい試みもあるため一概にそうとは言えません。

ただし、ブラック企業でもいいからオンラインゲーム運営に関わりたいと言う意見には正直頷けません。

今回の記事を踏まえ、あなたが運営スタッフとして就職するのであれば完全固定給制度ではないことは最低条件としてゲーム会社を探すようにしましょう。

ではでは、そんな感じで今回の記事でした。

あなたが良いゲーム会社に就職できることを願っています!

がんばってー!

参考

4gamer.net「プロデューサーが語る「オンラインゲームの運営」。 バンタンゲームアカデミーの新カリキュラム「オンラインゲーム業界の仕事とスキル」聴講レポート」

げーむのおしごと(良いこと悪いこと色々)「ソシャゲ運営のブラック体制を書いていこうと思う(20180203更新)」