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●ゲームプランナー向けの転職エージェントと評判
ゲームプランナー向けに使いやすい転職エージェントは4つです。それぞれ大手のゲーム会社と提携しています。
そのため大手ゲーム会社の下請けに転職することも可能です。自分の経験とキャリアプランを考えた上で相談してみて納得の行く転職をしましょう。
ただしゲーム業界に特化した転職エージェントは、ファミキャリ!一社のみとなっています。
ゲーム業界ほぼすべての求人を保有するファミキャリ!
ゲーム業界求人に絞って探すことが出来る転職エージェントは、ボクの知る限り一社だけ。それが「ファミ通.com」の協力を得て運用されているゲーム業界特化型のファミキャリ!です。
大企業から中小企業まで約500社と、ゲーム業界のほぼすべての求人を保有しており年収やスキルなど条件を柔軟に選ぶことができます。
ただし5000件以上のゲーム会社求人のうち、7割は非公開求人。非公開求人は無料登録すると情報が確認できるようになりますよ!
ワークポートは
未経験でもゲームプランナー求人が見つかる
ワークポートでは未経験からの転職者専用サービスが用意されていて、もちろん無料。未経験専用の求人紹介サービスは他にはなく、専門ならではの手厚いフォローがあります。
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九州~北海道まで広くカバーしていて、年収500万~などの高収入求人も多数。未経験でこれからゲームプランナーを目指すなら、おすすめの転職エージェントはワークポートです。
マイナビエージェントで
豊富なゲームプランナー求人から選ぶ
マイナビエージェントはゲーム会社の求人数がもっとも多い転職エージェントです。そのためゲームプランナーの求人数も最大で、好みのゲーム会社をより多くの中から選ぶことができます。
ただし、マイナビエージェントの登録もIT業界・ゲーム業界経験者であることが条件となります。
業界経験者で、かつ多くの求人から良いゲーム会社を自分で見つけたいあなたにはマイナビエージェントが最適です。
●ゲームプランナー求人の探し方
ゲームプランナーの求人を探す場合、10社以上には応募するつもりで臨むと良い会社に就職できます。実際1社、2社の応募で転職している人は転職者全体の20%以下です。
そのためできるだけ多くから選べるように「ゲーム業界の求人」を数多く扱っている紹介サービスを利用することがもっとも重要です。
ゲームプランナーの求人はゲーム会社が多い場所に集中しています。特に大手のゲーム会社は都市部に多く、関連の下請け企業もその周辺に固まっています。
また未経験からの就職となると企業数が多い関東や関西が有利です。
・関東、東京
スクエニに代表される大手ゲーム会社のほとんどは東京に本社があるため下請け企業も集中しており求人数も膨大です。
そのため関東近郊、特に東京ではゲームプランナーの求人はいくらでも見つけられます。
・大阪、京都、名古屋
東京に次いで有利なのが大阪、京都、名古屋です。任天堂の本社は京都、カプコンの本社は大阪であることからもよく分かります。
大手の企業があれば関連企業も増えるのでゲームプランナーとしての求人には困りません。
・福岡、沖縄、札幌
地方都市にも意外とゲーム会社はあるもので関東、関西に比べると選択肢は減りますが求人はあります。
九州、沖縄であれば福岡です。北海道なら札幌でゲームプランナーの求人が見つかります。
・フリーランス案件
プロジェクト方式のゲーム開発も今は多くゲームプランナーのフリーランス案件も豊富に見つかります。
ソーシャルゲーム市場はまだまだ拡大中なため特に多いのはソシャゲの案件となっています。
ゲームプランナーとして独立
ゲームプランナーとして経験を積んでいれば独立することも可能です。
その場合は案件紹介会社に登録して自分の能力や希望の単価に見合った案件とマッチングしてもらいます。
ゲームプランナーの派遣募集
ゲームプランナーの派遣募集は慎重に探すべきで案件の内情を知らないままいきなり応募するのは危険です。
進行中の案件に参加してみたら進捗状況は遅れまくりで手が付けられないというようなこともあります。
派遣募集に応募する際は信頼できる人材紹介サービスを利用するべきです。
ゲームプランナーの在宅求人
ゲームプランナーには在宅用の求人案件もあります。
しかし常駐案件と比べると、工数がかかるわりに単価が安い傾向です。
ゲームプランナーの単価相場
- ゲームプランナーの案件単価相場:50万円~70万円/人月(週5日=140~180h)
相場が高いフリーランス案件のほとんどはソーシャルゲームのプランニング案件となっています。
・未経験OKの求人を探すなら東京、大阪、名古屋などが有利
未経験でも採用してくれる会社というのは大手ゲーム会社の下請け企業であることが多いです。そのため大手のゲーム会社が多い東京、大阪、名古屋などに集中しています。
ゲームプランナーとして未経験から就職して経験を積んでいくのなら都市部で働く必要があります。
地方在住ならまずは転職エージェントの電話面談などで相談してみるのがおすすめです。
●ゲーム会社に就職する際の応募資格
すでに心に決めているゲーム会社に就職したい場合は、企業のホームページから直接応募することができます。特に大手の有名ゲーム会社ではwebエントリーも可能になっているのでとても便利です。
・ゲームプランナーとして大手に就職するには
ゲーム業界で2年間以上の実務経験があれば大手ゲーム会社のゲームプランナーを目指すことは可能です。(´ε` )
この「2年間以上の実務経験」というのは多くのIT業界・ゲーム業界向け転職エージェントで問われる「未経験ではない」という最低限の基準です。そして大手のゲーム会社に応募するために最低限必要な基準でも、その多くは「2年間以上の実務経験」の程度が求められます。
新卒以外で大手ゲーム会社に応募するにはとにかく実務経験が必須です。実務経験がなければソーシャルゲーム系でもコンシューマー系でもゲーム業界に入って2年間以上の実務経験を積みましょう。
任天堂に就職
任天堂のゲームプランナー応募資格
業務内容:ゲームソフトのプランニングおよび補佐
適正:ゲーム制作の実務経験がある方
共同作業に際し、一定レベル以上の対人折衝能力があり、サービス精神の旺盛な方
任天堂のゲームプランナーはweb応募が可能で公式サイトから受け付けています。採用されると制作企画係という部署に所属することになります。
制作企画係には他の部署(プログラマー、デザイナー、事務職など)からでも素質を認められて異動することがあるとのことです。
スクエニに就職
スクエニのゲームプランナー募集
【例 FF XIVの場合】
- 世界設定プランナー
- レベルプランナー
- イベントプランナー
- バトルコンテンツプランナー
- バトルシステムプランナー
- シナリオプランナー
- UIプランナー
スクエニのゲームプランナーは募集の時点でたくさんの種類に分かれています。そのためゲーム業界で経験を積んだ上で得意だと思う分野や好きな分野で働きたい人は特に応募しやすいと思います。
スクエニの公式サイトからエントリー可能となっています。
カプコンに就職
カプコンのゲームプランナーはわりとオープンかつ広く募集されています。検索すれば普通の転職サイトにも掲載されているので応募すること自体は簡単です。
しかし経験不足で下請けでの就職を希望したい場合などには応用が効きにくい形態です。
コーエーテクモに就職
コーエーテクモのゲームプランナー応募資格
- ゲーム業界またはネットワーク業界での開発経験、仕様書作成経験、新企画立案経験
- オンラインゲーム、ソーシャルゲーム、携帯ゲームの開発経験
コーエーテクモは履歴書と職務経歴書をメールか郵送で送るというカタチになっていて公式サイトで確認することができます。
セガに就職
セガのゲームプランナー応募資格
<応募資格【必須】>
・コンシューマーあるいはスマートフォン向けゲームのプランナー、仕様作成業務経験
・オフィス系ソフトウェアの使用経験
<求められる人物像>
・ゲーム作りに関して強い情熱をお持ちの方
・インターフェイス、システムなど、多岐にわたって仕様を作成できる方
・企画力があり、それを論理的に説明・提案することができる方
・コミュニケーション能力が高く、協調性がある方
・成長意欲があり熱意を持って業務に取り組める方
セガのゲームプランナー募集は公式の中途採用特設サイトから応募することができます。
ソニーに就職
ソニーでは「ゲームプランナー」としての募集がありませんが関連企業のプロジェクトマネージャーなどが募集されています。
ソニー関連企業のプロジェクトマネージャー応募資格
【必須の経験/能力】
- モバイルゲームランキング上位タイトルのプロジェクトマネジメント経験
- ビジネスの運用企画立案スキルとその相場感
【望ましい経験/能力】
- 企画書/仕様書の作成
- エンタテインメントコンテンツ(モバイルゲーム外)のプロジェクトマネジメント経験
- 外国語スキル(英語/中国語/韓国語)
正確にはゲームプランナーとは言えないかもですが業務内容は企画に関する仕事となっています。
・ソーシャルゲーム系の会社に就職
ソーシャルゲーム系の会社はコンシューマー系と比べて企業数が多く就職もしやすい傾向になっています。ゲーム業界全体で見ると若い企業が多いですが業績好調で大手に成長している企業も少なくありません。
ソーシャルゲーム市場はまだまだ拡大中なのでこれからも期待できる企業ばかりです。
サイゲームスに就職
サイゲームスのゲームプランナー応募資格
求める経験/能力【必須の経験/能力】
・エクセルでの仕様書、企画書の作成経験
・ゲームプランニング経験の企画、運用経験、もしくはソーシャルゲームの企画、運用経験
【望ましい経験/能力】
・HTMLの修正、コーディング経験
・イラストの発注、進行管理経験
・数字に強くパラメーター設計の経験
【求める人物像】
・ゲーム全般が好きでやりこんでいる方
・ゲームを”もっと面白くしたい”と考えられている方
・フットワークが軽くスピード感をもって業務に取り組める方
・基本に忠実に業務を遂行できる方
サイゲームスのゲームプランナー応募は公式サイトからエントリーできます。
コロプラに就職
コロプラのゲームプランナー応募資格
【必須スキル・経験】
・コンシューマゲーム、もしくはスマホゲームにおけるプランナー経験
・企画立案、レベルデザイン、バランス調整、シナリオ監修等、幅広い企画業務の実務経験
【歓迎スキル・経験】
・ゲームの立ち上げからリリースまで一貫して携わった経験
・オンラインゲームまたはソーシャルゲーム(特にヒットタイトル)の運用経験
【求める人物像】
・数字、結果、人に素直な方
・ゲームへの情熱があり日常的にやりこんでいる方
・ユーザ思考でのものづくりが出来る方
・クリエイティブ思考の高い方
・人を楽しませることが好きな方
・物事をまとめる力、決断力、行動力のある方
コロプラのゲームプランナー応募には公式サイトからエントリーすることができます。
サイバーエージェントに就職
サイバーエージェントのゲームプランナー応募資格
- 第二新卒限定(※社会人経験1年以上〜4年目の方)
- ゲーム業界未経験可
【求める経験・スキル】
- ゲームやアニメ等のエンターテインメント分野に興味があり、日常的に触れている方
- Officeソフト(Excel,Powerpoint,Word)で基本的な操作ができること”
サイバーエージェントでのゲームプランナー募集は未経験可の代わりに第二新卒に限られています。公式サイトからエントリーすることが可能です。
エイチームに就職
エイチームのゲームプランナー応募資格
【必須スキル/経験】
- ゲーム業界での実務経験がある方
※ゲーム企画の経験がある方は歓迎
【歓迎スキル/経験】
- 専門学校等でゲーム制作を学ばれた方、または同等の知見をお持ちの方
【求める人物像】
- ゲームが好きな方
- 自ら積極的にアイデアを発信することが得意な方
- ゲーム業界でプランナー経験がある方(コンシューマ向け・アーケードなど不問)
- 世界的ヒット作を手がけたい方
- 技術力が高い環境でアイデアを形にしたい方
- 日頃からマーケットの動向を注視している方
エイチームのゲームプランナー募集には公式サイトからエントリーすることができます。
・中小企業に就職する
中小のゲーム会社は大手と比べると地味な印象がありますが実はそんなことはありません。大手のゲーム会社のタイトルでも実際には下請けとしてたくさんの中小企業が関わっています。
そして中小企業のゲームプランナーでもその経験があると転職の際に提出するポートフォリオ(制作した作品集のようなもの)にもハクが付きます。
そのため大手のゲーム会社就職を目指すなら、まずは有名タイトルの下請けなどをしている中小企業に入っておくのが狙い目です。
・独学で学んでいる場合
独学での学習をしていてもゲームプランナーとしての実務経験がない場合、就職の際には「未経験」とみなされます。(誰もが知っているような知名度の高いゲームを制作、販売した経験があれば例外です。)
「会社に入ってゲーム制作に携わり実務経験を積んでいる人」と「独学でゲーム制作をしたことがある人」では大きな違いがあります。
独学でゲームプランナーについて学んだ経験があるとしてもゲーム会社に応募する時は未経験とみなされることは肝に命じておきましょう。(;´Д`)
・女性採用
ゲームプランナーになるのは女性でも関係ありません。今は出産育児休暇制度などが整っているゲーム会社も増えています。
ただしゲーム会社自体はどうしても男性社員の方が多いです。(CGデザイナーなどのグラフィック系は女性比率が高い場合もあります。)
その中ででも働ける覚悟とゲームプランナーになりたい意志があれば可能なので躊躇せずに応募しましょう。ヽ(´ー`)ノ
・契約社員
契約社員として入社し成績を満たしたりで評価されれば正社員になれるというゲーム会社は多いです。
ゲームプランナーにもこのパターンは多く特に中途採用の場合はその傾向が強いのでそこは踏まえて募集を探しましょう。
・キャリアプラン
ゲームプランナーの年収は経験した業務の種類が多いほど高くなります。そのため一つの業務しかやらせてもらえないゲーム会社なら早めに転職してしまうべきです。
理想としては20代の間に後述するゲームプランナーの仕事内容を網羅するのが最初の目標になります。その後、企画を繰り返すことで実績を認めてもらい管理職であるディレクターに昇進することが次の目標です。
プロデューサーになるためには適性も必要ですが、ディレクターなら努力次第でいくらでも可能です。そしてそのために必要なのが経験業務の種類です。
自分勝手な理由での転職はまずいですが目標を持った上での転職は思い切ってやっていきましょう。
スキルアップするには
ゲームプランナーのスキルアップに必要なのは多くの種類の業務経験です。企画書作成だけでなく、スクリプト作成、レベルデザイン、制作進行など多くの業務をすべて身に付けてはじめて一人前のゲームプランナーとなります。
そのため転職先選びではそのゲーム会社で主にどんな業務を担当することになるのか必ず確認しましょう。
これまでの経験を会社のために活かしつつ自分のスキルアップもできるようであればベストなわけです。スキルアップできない会社では次の転職での年収アップなども難しくなってしまいます。
・シナリオ担当などのこだわり求人
ゲーム制作の場ではゲームプランナーがシナリオも制作することがあり、シナリオ制作担当者の求人自体も多くあります。ただし、これもゲームの重要な部分の担当なので特に実務経験者が求められます。
こういう具体的な希望業務がある場合は絶対数が絞られてしまうので、転職エージェントであなたの経験を伝えて探してもらったほうが非常に効率的です。
●ゲーム業界未経験からの転職、正社員求人応募
ゲームプランナーとして未経験の状態から転職する場合、現職の経験によって選ぶ転職方法が変わってきます。
IT業界の経験者であればむしろ重宝されるので、多くのゲーム会社から転職先を選ぶことが可能です。ゲーム業界・IT業界まったくの未経験であれば、まずはとにかく入れるゲーム会社に就職することが目標になります。
実務経験さえ積めば次の転職で入りたい会社を選ぶことは充分可能になります。(`・ω・´)
・転職エージェントで相談するのが無難
右も左も分からない状態ならまずは転職エージェントで相談するのが最善です。
これから身につけるべきスキルを教えてもらい、必須のものだけに絞って学習する流れが最速の転職パターンだからです。
登録しても最初からすぐには転職先は見つからないと思いますが、必須スキルを聞くという目的でクレバーに利用しましょう。
・ゲームプランナー未経験既卒での中途採用
よく言われる「ベンチャー企業は未経験でも雇ってくれる」というのはあまり参考になりません。ベンチャー企業は小規模な会社なので少数精鋭のスタイルを取っていることが多いです。
特にスタートアップ企業などは短期間で成果を上げることを目的にしてるためスタッフは実力派ばかりです。そのためある程度ゲームプランナーとしての経験があって即戦力な人材しか採用されなかったりします。(;´Д`)
むしろ大手の下請け会社などの方がとにかく人手不足で未経験でも人材を求めている場合が多いです。未経験でゲームプランナーに応募するなら大手の下請け会社が一番狙い目となります。
・未経験20代で転職
20代で新たにゲームプランナーを目指すという人は多く、また採用もされやすい年代です。20代ならまだまだ伸びしろがあるため一から育てようというゲーム会社はたくさんあります。
むしろ本当にゲームプランナーに転職したいなら20代がベストです。体力も必要な仕事なので未経験ででも20代のうちに転職しておくのが絶対にオススメです。(・∀・)
ゲームプランナーを第二新卒で目指す
第二新卒者は企業にとってメリットが多いため採用に意欲的なゲーム会社は非常に多いです。
ゲーム会社にとっての第二新卒のメリット
- 若いのでまだまだ成長が見込める。
- 社会人経験があるためビジネスマナーが身についている。
- 新卒で失敗しているので本当にやりたい仕事の可能性が高い。
ゲームプランナー志望なんかは特に「実際に社会に出てみて初めて本当にやりたいことがわかった。」というパターンがわりと普通です。
むしろ第二新卒者の方がやる気があったりするのでゲーム会社も採用には積極的です。♪~(´ε` )
・未経験30代で転職
ゲームプランナー未経験で30代でも転職することは可能ですが、厳しいことを言うとIT業界なり企画職なり前職での経験が重要になってきます。
なにせ20代に比べると伸びしろが違います。その20代と転職先を競うことになるのでゲーム会社にアピールできるメリットが必要です。
その上で20代にも負けないゲームプランナーへの熱意があれば充分に転職は可能です。
ゲームプランナーになるなら30歳は分岐点
30歳というのは転職での一つの分岐点です。特にゲームプランナーというのはクリエイター職なので柔軟な考えができる若い人材が好まれます。
若さに対抗できるのは実績と経験なので、それすらもない30代後半とかだったら20代を採ろうとなってしまいます。
年齢面での分かれ目の一つとなるのが30歳なわけです。「30歳」ならまだまだ転職は可能です。急ぎましょう。(;´Д`)ハァハァ
・新卒で求人に応募
新卒ならゲーム会社の募集も特に多く大手のゲーム会社に入ることだって可能です。もちろん誰もが大手に就職できるわけではありませんが自分の適正と能力を正しく理解して伝えれば大丈夫です。
ゲーム作りには膨大な時間がかかるため粘り強い根気がいります。また面白いゲームを作るためには広い視野で多くのものを吸収する柔軟さも必要です。さらに考えたことを実行できる行動力がなければいけません。
ゲーム作りに必要なその3つの能力を持っているということをあなたなりにアピールしましょう。
・営業からゲームプランナーに転職
実はゲームプランナーと営業職はとても親和性が高い職業です。ゲームプランナーは企画職ですが制作進行役もこなすため各チームの間に立つことになる仕事です。
そのため営業職のコミュニケーション能力が非常に役に立ちます。
もちろんゲーム業界未経験だと覚えることは多いですが、適性の高い能力をすでに身につけていると言えます。
・アシスタントのアルバイト求人などから目指す
ゲームプランナーも最初はアシスタントからです。企画チームの新人として就職することになるのでプランナーの仕事の補助から始めるわけです。
アシスタントプランナーならアルバイトで募集しているゲーム会社もあります。
ゲームプランナーとアシスタントプランナー
アシスタントプランナーはベテランゲームプランナーのサポートを行う仕事です。直接企画を立てたりすることはできませんが働きながらゲームプランナーの勉強をすることができます。
ベテランゲームプランナーやディレクターのザックリした企画を実装できるように仕様書に仕上げたり、グラフィックチームが制作したデータを管理したりします。
ゲームプランナーは雑用が多い職種ですがその中でも特に雑用担当なのがアシスタントプランナーです。
●ゲームプランナーと学歴
ゲームプランナーになるには大学卒であると有利です。さらに言えば出身大学も評価の基準になります。
実際ゲーム会社の有名人は有名大学出身であることが大半です。
・ゲームプランナーに役立つ学校、学部・学科
大学の学部、学科で言えば理系です。しかし工学部でも直接ゲーム開発に役立つプログラミングを学べるわけではありません。またゲーム系の専門学校はゲーム開発の本当に基礎的な部分だけをのんびりゆっくり学びたいなら良いと思います。
実はというか、やはりというかゲームプランナーになるには国公立大学を卒業しておくと非常に有利です。また美大などでデッサン、デザインについて学ぶこともおすすめです。美術系の基礎知識やスキルが身についているとデザイナーだけでなくゲームプランナーとしても非常に役立つので就職にも有利です。
その2つの方法がどうしても厳しければゲーム系の専門学校という選択肢もあります。
出身大学などの影響はある
ゲームプランナーになるために一番良い選択肢は有名国公立大学を卒業しておくことです。
ゲーム開発については直接学べませんが有名国公立大学卒なら、基礎学力が確かであること、根気があること、集中力があることなどゲーム開発に必要な素養を持っているという強い自己アピールになります。
言い換えると、学歴の高さは「努力ができる証明」となるので、ゲームプランナーの募集でも有名国公立大学卒は有利です。
おすすめの国公立大学
東大や京大を除いた場合、ゲームプランナーを目指すなら情報工学系やデザイン関係の学部がある国公立大学がおすすめです。
ただしゲーム開発自体は自主的に経験しておく必要があります。別に難しく考える必要はなく、まずはRPGツクールなどでもいいわけです。
徐々にステップアップしてゲームエンジンの使い方を覚えればゲーム開発の実践スキルも身に付くの大丈夫です。
ゲームプランナーと高卒
いろんな事情で大学に進学できない場合でも努力次第でゲームプランナーになれます。ただしその場合、いきなり大手のゲーム会社に就職することは諦めましょう。
まずはアルバイトでもいいのでゲーム業界に入ります。ゲームプランナーのアシスタントでも、デバッグチームでも構いません。
そして独学ででもゲーム開発に関しての勉強をしておけば、正社員に登用してくれる可能性もあります。または就職活動でアルバイト経験や勉強したことをアピールすれば情熱を買ってくれる会社も見つかります。
ゲームプランナーと専門卒
専門卒の強みは学校とゲーム会社に直接パイプがある場合が多いことです。
専門学校の講師が現役のゲーム開発者であることも多いので、学校の紹介からゲーム会社に入社することができます。
しかし卒業した専門学校とパイプがないゲーム会社に入社したい場合は、自分自身のゲーム開発スキルで勝負することになります。
ゲームプランナーと短大
短大も大学同様に情報工学系やデザイン関係の学部を選ぶとゲームプランナーを目指す上で有利です。
重要なのは在学時にゲーム開発に触れておくことと、プログラミングやデッサンなどを自主的に勉強しておくことです。
・ゲームプランナーと理系・文系
理系の方がプログラミングに関しての理解は早いので有利ではあります。しかし文系卒でもゲームプランナーになっている人は多くいます。
いずれにしても独学でプログラミングやデザインに関して学んでいたりする人が就職では有利なことは変わりません。
自主的に学び続けているということが「根気があって、集中力がある」ということの証明になるわけです。(しかもゲーム開発に対する情熱が大きいことも伝わります)
数学ができないと困る?
ゲームプランナーの業務内容に直接数学が関わることはありません。しかし上で述べたようにゲーム会社への就職で有利になる有名国公立大学に入るために必要です。
更にゲーム会社の試験によっては数学の知識が必要な場合があります。出来ないことは減らしておいた方が、選択肢が増えるので数学も出来るに越したことはありません。
ゲームプランナーには頭悪い、バカだとなれない?
まずお伝えすると、勉強できない=バカという図式はおかしいのです。(^_^;)
それでも「ゲームプランナーは勉強ができなくても関係ありません」とは言えません。成績の良し悪しは大学進学に影響するため、ゲーム会社への就職のしやすさにも関係します。
勉強ができなくてもゲーム開発はできます。しかし最短で大手のゲーム会社にゲームプランナーとして入るためには勉強ができないと困るわけです。
中学生、高校生がやっておくべきこと
とにかく勉強して有名国公立大学を含めた進学先が選べるようにしておくことが重要です。また「いずれゲーム開発をする!」のではなく、今からゲーム開発をやってみることも大事です。
ゲームエンジンには無料のものもありますし、「ゲームを作成するゲーム」もたくさんあります。どんなカタチでも良いのでまずは簡単なものからやってみて、少しずつレベルアップすれば大丈夫です。
将来ゲームプランナーを目指すなら、まずはしっかりと学校の勉強をがんばって、更に今のうちから実際にゲーム開発をやってみるべきです。
・ゲームプランナーの難易度・倍率
大手のゲーム会社でゲームプランナーとして就職したい場合、その倍率は50~150倍です。Σ(゚Д゚)
上述したように有名国公立大などのアドバンテージがなければ、新卒で大手のゲーム会社に就職するのはかなりの難易度となっています。
しかし、ゲーム業界は転職によるキャリアアップが当然の業界です。
小規模なゲーム会社でも就職してからゲームプランナーとしての経験と実績を積めば、大手ゲーム会社への転職は不可能ではありません。
エントリーシートの内容
エントリーシートの例(コナミの場合)
- 趣味・特技
- 志望理由・入社後に実現したいこと
- 職種選択の理由(ゲームプランナー志望の理由)
- ゲームプランナーのなるために取り組んでいる課題
- 情熱を持って取り組んだこと
- コンピューターの使用経験
- これから作りたいゲーム
- 最近プレイしたゲーム
- 影響を受けたゲーム
- 気になっているエンターテイメント(ゲーム以外)
適性検査
ゲームプランナーとしての能力を見るために適性検査としてSPIなどを導入しているゲーム会社もあります。
SPIの内容は大きく分けて二種類で、能力検査と性格検査となります。どちらも点数が高ければよいというものではなく、その企業が求める能力の水準を満たしているかが重要になります。
そのためテスト自体の対策よりも、普段どんなことに対して熱心に取り組んでいるかが大切です。
・ゲームプランナーのインターン
ゲームプランナーになりたければゲーム会社のインターンには必ず参加しておきましょう。ゲーム業界の雰囲気を肌で知っておく経験は、就職時に非常に役立ちます。
ゲーム開発に対するハードルも下がるため独自での勉強もしやすくなりますし、インターン参加経験を応募の際にアピールすれば大きな強みになります。
ゲーム会社のインターンは毎年さかんに募集されているので、こまめにチェックしておきましょう。
●ゲーム業界においてゲームプランナーとは
ここでゲームプランナーについて改めての説明です。
ゲームプランナーはゲームの企画職。ゲームの企画を考えて開発チームに指示を出し、自身も開発に携わります。
・有名人、著名クリエイター
- 天野 祐介氏(任天堂):スーパーマリオアドバンス4、スプラトゥーン2など
- 安保 康弘氏(カプコン):バイオハザード、鬼武者など
- 城崎 雅夫氏(セガ):龍が如く、サカつく6など
「超」有名クリエイターは独立してから会社を立ち上げたりしているため外しています。
しかし上記の方々もゲームプランナーとして業界では相当な有名人です。(現在はディレクターなどに昇進されています。)
・1日の流れ
- 出社:メールをチェック。またスタッフと軽く話し合ってスケジュールを確認する。
- 午前:会議に参加。内容は企画や仕様書に関するものなど場合による。
- 昼休憩:昼食を食べて少し休憩。一息つきます。( ´Д`)=3
- 午後:仕様書やスクリプトの作成などの実務。工程や担当などによって異なる。
- 夜:他チームスタッフに仕様書の詳細を説明。一日のどこかで少しでもコミュニケーションを取る。
- 退社?:進行具合によっては残業することもある。残業の時間は会社の方針にもよります。
あくまでもゲームプランナーの1日の「例」なので各ゲーム会社の規模や勤務スタイルによっても異なります。
労働時間と残業
ゲームプランナーの労働時間は平均して一日8時間程度ですが、開発の大詰め(いわゆるマスターアップ直前など)ではその限りではありません。
残業も多くなりがちで深夜まで作業が続き泊まり込むことだってあります。
しかし開発が一段落して次のプロジェクトが始まるまでは、他の仕事に比べてかなり自分の予定を優先できる環境になるので一長一短です。
・ゲームプランナーの需要とゲーム業界の将来性
ゲーム業界は一時期低迷してゲームプランナーの需要も減っていましたが、スマホ普及の波に乗ったソーシャルゲームがヒットしてからは、現在まで右肩上がりです。
流行期→低迷期を迎えて更にそれを乗り越えたコンテンツはスタンダードになるもので、ここ数年の国内ゲーム市場も拡大し続けています。
それに伴ってゲームプランナーの需要も増え続けているため、今では今後の将来性が期待できる仕事です。
ゲームプランナーの5年後
勝手に5年後のゲーム業界予想
- ソシャゲガチャが法規制される。
- ゲームのストリーミング配信が可能になる。
- ゲームの新しい収益スタイルが定着する。
十年一昔という言葉があるように先を予想するのは難しいもので、5年間でも充分世の中は変わっていきます。ゲームプランナーも常に新しい技術やエンターテイメントに目を向ける必要があります。
ボクの予想で期待するのは2と3の組み合わせです。ゲームのストリーミング配信が可能になることで、収益化がカンタンになるというものです。
そしたら収益が見込みにくかった企画も通せるようになるかも知れません。昔のゲーム業界みたいにくだらないバカゲーとかがまた増えるんじゃないでしょうか?笑
現在2018年、ゲームプランナーが楽しめる未来を期待しています。
・平均年収
職業 | 平均年収 (円) | 年収差=標準偏差 (円) | 度数 (人) |
---|---|---|---|
デバッガー | 2,583,333 | 664,580 | 6 |
プランナー | 4,096,340 | 1,341,286 | 55 |
プログラマー | 4,641,390 | 1,796,069 | 131 |
グラフィッカー | 4,238,588 | 1,699,936 | 103 |
サウンド | 5,590,625 | 2,257,005 | 16 |
ネットワークエンジニア | 5,225,000 | 2,034,523 | 8 |
ディレクター | 5,636,279 | 1,977,377 | 43 |
プロデューサー | 6,925,000 | 3,558,799 | 53 |
その他(役員など) | 7,186,236 | 4,758,974 | 62 |
ゲームプランナーの平均年収は約400万円となっています。年収差が約130万円なので、ゲーム会社に就職したばかりの新人なら約270万円というところでしょう。
そこから年収をアップさせていくにはキャリアプランを見据えた上手な転職が必要です。ディレクターに昇進できれば平均年収約560万円。
ちなみにゲーム業界では転職する時点で年収アップするのが普通となっています。
ゲームプランナーの給料収入(月給)
年収400万円÷(12ヶ月+4ヶ月)=月給25万円
給料の月額計算は平均年収400万円から12ヶ月+4ヶ月(夏冬合わせたボーナス分)で割っています。毎月の給料は25万円で、ボーナスは年間100万円となります。
ゲームプランナーとして現在の給料に不満があるなら、躊躇せずに転職して増やしていきましょう。もっといい会社はいくらでも見つかります。
・ゲームプランナーさんへのインタビューから
ゲーム会社アカツキのゲームプランナーさんへのインタビューです。
アカツキのプランナーにおいて重要な資質はなんだと思いますか?
戸塚:ゲーム開発は厳しいことが多いので「やり抜く力」や「執念」はもちろん必要です。アカツキはエンターテイメントを提供する企業なので、息をするように幅広くエンタメを吸収し、自分の実現したいアイディアを持ち、恐れずにどんどん発言出来るような人を求めています。アカツキにはそのような、アイディアを積極的に発言し実行する人が多く、だからこそ今のアカツキがあると思っています。どんなに辛い状況でも、「想いを語り、何があっても諦めずに実現できること」がプランナーの資質として大事だと思います。
株式会社アカツキ公式ページ:
「アカツキが求めるゲームプランナー人材」ゲームプランナー戸塚さんのインタビューより
このお話をまとめると以下のことが言えます。
必要なことや向いている人の特徴・性格
- 根気:やり抜く力、執念があり諦めない。
- 柔軟性:幅広くエンタメを吸収できる。
- 行動力:自分のアイデアを発言し実行できる。
ゲームプランナーに必要なことは「時間をかけて新しい何かを作る際に必要なこと」とも言えます。そのうえで上記3つが最低限必要な要素です。
根気、柔軟性、行動力を兼ね備えている人がゲームプランナーに向いている人と言えます。
ゲームプランナーの素質とコミュニケーション能力
インタビューの中でも「アイディアを積極的に発言、実行する人が多く・・・」とありますが、ゲームプランナーは自分の考えを相手に伝えられなければいけません。
ゲーム開発では一つのプロジェクトに多くの人が関わるため、ゲームプランナーは仕様書の説明などで特に多くの人と接することになります。
そこでコミュニケーション能力の素質があれば、円滑に仕事を進めることができるわけです。
ゲームプランナーにコミュ障でもなれるか?
コミュ障とは一種のコンプレックスです。変えようのないものと思われていますがそれは完全に誤った認識です。
コンプレックスとは特に苦手なことに対して自分自身でレッテルを貼っているだけに過ぎません。実は後からいくらでも変われます。
ゲームプランナーで必要となるコミュニケーションが苦手なら、前向きに改善していけばいいだけです。「コミュ障だからゲームプランナーにはなれない。」という自分の決め付けで、夢を諦めてしまうのは非常にもったいなく残念な話です。
・ゲームプランナーは大変だけど楽しい
ゲームプランナーの仕事は開発プロジェクト全体に幅広く関わるため、業務の種類が多くて大変です。(他のチームだってもちろん大変ですが。笑)
でもやっぱりゲームのアイデアを一から考えて、会議では試行錯誤して、自分も開発に参加するというのはゲーム好き冥利に尽きます。
そして完成したゲームをプレイしている人を見たり、お店に並んだそのゲームを買っていく人を見たりしたときの喜びはひとしおです。
何より仕事として頑張ったことが「カタチ」になって、それを人に喜んでもらえるということがゲームプランナーの一番の楽しさだと思います。
●ゲームプランナーになるには|必要スキル
ゲームを好きであるという情熱はゲームプランナーにとって大切です。しかしそれだけではゲーム開発はできません。
またゲームプランナーには柔軟な発想力や企画力が重要ですが、それはどちらかというと現場で磨かれるスキルです。
これからゲームプランナーになるためには「ゲーム開発の実務で具体的に役立つスキル」を持っておくべきです。
・役立つ資格
必須ではないが・・・
- Word、Excel、PowerPointなどOffice関連の資格
- プログラミングに関する資格
- デザインに関する資格
「ゲームプランナーの必須資格」というものはありません。もっとも必要となるのはゲーム制作に活かせるスキルや知識です。
そこを踏まえた上で「ゲームプランナーに役立つ資格」がOfficeの扱いに関するもの、プログラミングに関するもの、デザインに関するものとなります。
・ゲームプランナーになりたい人に必要な技術と知識
- プログラミング技術
- (視覚的な)デザインの知識
ゲームプランナーとしてゲーム会社に就職する前から持っておくと役立つスキルはプログラミング技術、また意外なところでデザインに関する知識です。
ゲームはシンプルに分解すると絵と音とイベントでできています。それらはもちろん専門家であるプログラムチーム、グラフィックチーム、サウンドチームが担当しますがゲームプランナーはそれら全体と連携を取ります。
そのときに他チームの知識や技術を基礎だけでも把握しておけばその連携を円滑に進めることができるわけです。
・ゲームプランナーとプログラミング
基本的にはゲームプランナーがC++やJavaなどの言語で直接プログラミングを行うことはありません。
しかしゲームプランナーは仕事内容の中でスクリプトを扱います。スクリプト自体はゲーム会社によって異なるので、それ自体を前もって勉強することは難しいですが、プログラミングの基礎知識があると覚えの速さがずいぶん違います。
そのためゲームプランナーを志望するならUnityなどのゲームエンジンを通じてでもプログラミングに触れておくべきです。
UnityとUnreal Engine
ゲームプログラミングではC++やJavaが用いられることが多いですが、プログラマー志望でもないのにプログラミング言語を一から勉強すると大抵はつまらなくて挫折してしまいます。
そこで最初からゲームエンジンでゲームを制作してみると、分かりやすくて面白い上にスクリプトにも自然に触れることになります。分からない時もその都度しらべればそこまで苦になりません。
UnityなんかのスクリプトはC#で記述するようになっています。そのためゲームプランナー志望者としてスクリプトの前知識を学びたいなら、いきなりゲームエンジンに触れておく方法がおすすめです。
ゲームエンジンで有名なものというとUnityやUnreal Engineの名前が挙げられます。(どちらも無料でダウンロードできます。)
・絵、イラストが描けると便利
必須ではありませんがゲームプランナーとして絵が描けると非常に役立ちます。
企画書にはイメージイラストをのせる必要がありますが、そこでまず使えます。自分の頭の中のイメージなので直接描けたほうがより伝えやすいわけです。
仕様書で詳細な指示を伝える際にもグラフィックチームが理解しやすくなります。ただし絵が苦手で描けないという場合は、描ける人に頼んでしまえばいいのでそこまで問題はありません。
自分のイメージを相手に伝えることが大切なだけなので、あくまでその手段の一つです。
・ゲームプランナーを仕事にしたい人におすすめの本、参考書
ゲームプランナーを仕事にしたい人が読んでおくと役に立つ本を紹介します。とりあえずこの3冊を読むと、ゲームプランナーの仕事内容やキャリアプランについて大まかにわかります。
現役ゲームプランナーにもおすすめです。
①ゲームデザイナーの仕事 前田圭士 著
著名ゲームデザイナーである前田圭士さんの著書です。ゲームプランナーの仕事内容について詳細に書かれています。
ゲーム制作のスケジュール、企画の考え方、企画書作成の方法、企画の通し方、ゲームデザインの基本、システムデザインのテクニックなど、プロのゲームデザイナーの視点で分かりやすく説明してくれています。
②デジタルゲームの教科書 デジタルゲームの教科書製作委員会 著
これまでのゲーム業界の変化や、これからのゲームに求められることなどが書かれた内容です。ボードゲームなど「ゲーム理論」の基本的な話から現在のビデオゲーム、インディーゲームなどにも触れられており内容は多岐に渡っています。
またゲームプランナーやプログラマーなど各職種の年収、年齢などのデータやキャリアプランについても語られていて読み応えがある一冊です。
③ゲーム業界の歩き方 石島照代 著
ゲームプランナーをはじめゲーム業界職の、キャリアプランの考え方に役立つ一冊です。有名ゲーム会社の著名人インタビューを中心に、ゲーム業界で必要なことや意識の持ち方などが語られています。
あまり語られることがない非開発職についても丁寧にまとめられているので、ゲーム会社の全体像を知るのに勉強になります。
・ゲームプランナーが登場する漫画
ゲームプランナーをテーマにした漫画もあります。そう多くはありませんが一例として紹介します。
(というか好きな漫画。^^;)
東京トイボックス 作者:うめ
東京トイボックスとその続編にあたる大東京トイボックスがあり、ゲーム業界の裏話が熱い展開で描かれています。
大手ゲーム会社と中小ゲーム会社を対比させて話が進むので、業界の構図がよく分かり尚且つそれ自体が良い演出となっています。
基本的にディレクター兼プランナーの太陽が主人公ですが、新人ゲームプランナーのモモにもスポットが当たるため、ゲーム業界の内情やゲームプランナーの仕事を何となく知るのには丁度よい作品です。
まあその、めっちゃおもしろいですよ。(^ρ^)
●ゲームプランナーが行う仕事内容の種類
大手ゲーム会社の大規模なプロジェクトなどでは、各工程専任の担当ゲームプランナーがいたりもします。
しかし基本的にはゲームプランナーはいくつもの作業を兼任することが多い職種です。
・ゲームプランナーが担当してやること
- 書類作成業務:企画書、仕様書、シナリオ作成などを作る作業。
- ゲーム開発業務:スクリプトでゲームの動きなどを制作する。
- データ管理業務:他チームが制作したグラフィックなどをまとめて管理する。
- ゲーム内容調整業務:バランス調整、デバッグ、レベルデザインなど内容を調整する。
- 制作進行業務:開発全体のスケジュールを確認、管理する。
ゲームプランナーの仕事は大きく分けて、書類作成、ゲーム開発、データ管理、ゲーム内容調整、制作進行の5つになります。
・ゲームプランナーの企画書の作り方
- タイトル:ゲームのタイトルを決める。
- テーマ:ゲームの骨子となるアイデアを説明する。
- コンセプト:どんなゲーム内容にするかまとめる。
- ゲームジャンル:ジャンルで言うと何かを説明する。
- メインターゲット:想定する対象ユーザーを決める。
- 想定ハード:稼働予定のハードを決める。
- プレイイメージ:遊んだ流れをフローチャートなどで説明する。
など
ゲームプランナーはゲーム企画書の提出をすることになります。ゲームの企画書はそのゲームの面白い部分を分かりやすくまとめた書類のことです。
各項目を決める順番や方法は、ゲームプランナー個人によっても、会社からの指示によっても異なります。
プレゼン
企画を通すためにゲームプランナーは会社役員などに対しプレゼンを行います。
自分が考えたゲームがどれだけ面白いか、申請した予算に対してどれだけ売上が見込めるかなどを説明して納得させなければいけません。
プレゼンがうまく行けば、ゲーム開発のための予算が下りてプロジェクトの開始となります。
マーケティング
会社役員などを納得させて企画を通すには、売上が見込めるゲームである必要があります。漠然と「このゲームは面白いから売れます!」と言っても難しいでしょう。
そこで必要になるのがマーケティングです。ゲームプランナーは企画の段階でそのゲームがどんなユーザーにウケるのか、実際に買いそうな人は何人かなどを調べて企画書に盛り込みます。
その数字から売上を予想して開発予算と見合うのであれば企画も通りやすくなります。
※ゲーム企画書と仕様書の違い
- ゲームの企画書=ゲームアイデアの提案書
- ゲームの仕様書=ゲームの詳細な設計図
ゲーム制作のアイデアを分かりやすくまとめて伝えるための書類がゲームの企画書です。それに対してゲーム制作の詳細な設計図と言える書類が仕様書です。
仕様書ではシステム、キャラクター、アイテム、シナリオ、BGMなどの設定を詳細にまとめますがプログラミングチーム、グラフィックチーム、サウンドチーム全員が読むことになるため膨大な枚数となります。
「この部分はどういう挙動にすれば良いか?」
「このキャラクターはどんな設定なのか?」
「どの場面でどんな音楽や音を鳴らすのか?」
そのゲーム制作に関して疑問が浮かんだら仕様書を見ればわかる。そんな具体的で分かりやすい内容が求められます。
・シナリオ担当
ゲームプランナーがシナリオ制作も兼任することもあります。特にその場合はゲームシステムができてからシナリオができる、いわゆる後付けのシナリオのこともあります。
いずれにしてもゲームへの没入感を高める演出となるため重要な仕事です。
ゲームプランナーとシナリオライター
ゲームによってはシナリオは「シナリオライター」が担当することもあります。特にシナリオが先にあってからゲームができる場合はこのパターンです。
またその場合、シナリオライターは外部のライターであったりもします。
・スクリプト
スクリプト
ゲームエンジン上での動作を決めるプログラム(のようなもの)のこと。
ゲーム会社のゲーム開発では各社独自のゲームエンジンを利用することが多く、そこで使われるスクリプトを制作するのも主にゲームプランナーの仕事となっています。
ゲームプランナーとスクリプター
大規模なゲーム開発において、スクリプト制作だけに専念するゲームプランナーはスクリプターと呼ばれます。
スクリプターの業務内容は一見プログラマーと同様ですが、動きや変化の表現を主に扱うためアイデアをカタチに変えるセンスが問われます。
スクリプターはゲームプランナーだけでなくプログラマーが担当することもあります。
・レベルデザイン
レベルデザインとはマップ上の敵やアイテムの配置を決める工程のことでゲームプランナーが担当する場合が多い作業です。
ゲーム内容の調整業務はトライアンドエラーの繰り返しになります。そのため、レベルデザインとゲームバランスの調整、それにデバッグも加わって関わりが深い作業になっています。
まず最初はプレイイメージからレベルデザインを行います。そのあとにテストプレイしてみてゲームバランスの調整を行っていきます。テストプレイでバグが見つかればそれも報告するわけです。この3つの作業とテストプレイを延々くりかえすため非常に根気がいる作業です。
レベルデザインに専念するゲームプランナーはレベルデザイナー、また狭義でのゲームデザイナーとも呼ばれます。
レベルデザイン
ゲーム内のマップにおいて敵やアイテムの配置を決める工程のこと。この工程次第でゲームの難易度が大きく左右される。
※ゲームプランナーの業務内容は雑用が多い
上記に加えて全体のスケジュール管理などもゲームプランナーが行ったりします。雑用と言うと良い方は悪いですがゲームプランナーは「企画職」なのに企画を考える以外の用事が多い仕事です。
・スケジュール管理
ゲームプランナーは開発チーム全体のスケジュールを立てて進捗状況をチェックするのも仕事の一つです。
そのため忙しい中でも時間を見つけて各チームのスタッフとコミュニケーションを取る必要があります。
進捗が遅れているチームがあれば責め立てるのではなく、その理由を確認してどうすればフォローできるかなどを考えなければいけません。
・ゲームプランナーとプログラマー・エンジニアの違い
- プログラマー・エンジニア:ゲームを動かす土台を作る係
- プランナー:実際のゲームの動きを作る係
ゲームプランナーもスクリプトでプログラミングを行いますが、プログラマーのそれとは全く異なります。
ゲームプランナーが扱うスクリプトはゲームの動き自体を扱うプログラミングです。それに対しゲームプログラマーが扱うプログラミングはゲームエンジン自体などゲームの動きを実現するためのプログラミングです。
ゲームプログラマーが作った「ゲームが思い通り動かせる土台」の上でゲームプランナーが「実際のゲームの動き」を作っていくと言った方が分かりやすいかも知れません。
・ゲームプランナーとディレクターの違い
- ディレクター:開発プロジェクトを統括し各チームに指示を出す係
- プランナー:ディレクターの指示を受けて実務を行う係
ディレクターはそのプロジェクトの現場を統括する責任者です。ゲームプランナーなどを長く続けた人が昇進して務めることがほとんどです。
ディレクターは指示を出す立場ですが、開発の実務も直接おこないます。
・ゲームプランナーと運営プランナーの違い
- 運営プランナー:ゲーム内のイベント企画など盛り上げ方を考える係
- 開発プランナー:ゲーム自体の企画や仕様、動きを作る係
ソーシャルゲームを含めたオンラインゲームの場合は運営チームが加わります。大規模なプロジェクトの場合は開発のプランナーは開発プランナー、運営チームでのプランナーは運営プランナーとして分かれていることもあります。
いわゆる「ゲームプランナー」は開発プランナーの意味合いが強いです。
・ゲームプランナーとゲームデザイナーの違い
ゲームデザイナー
レベルデザイン職を指す場合:マップ上に敵やアイテムを配置する係
グラフィック職を指す場合:キャラクター、背景、UIなどをデザインする係
ゲームデザイナーと言う名前は上記2つの意味が混同されて使われています。レベルデザインを指す場合はゲームプランナーやディレクターなどを指すことになります。またゲーム企画全体の設計者という広義の意味でゲームデザイナーと言うことがあり、その場合も同様です。
グラフィック職を指す場合は視覚表現、画面表示などの制作担当者を指します。
ゲームデザインとは
非常にややこしいのですが、ゲームデザインはまたそれ単体として意味のある言葉です。
ゲームの内容をデザインすると言う意味になるので、ゲームプランナーなら基礎を知っておく必要があります。
●転職活動で内定をもらうには
- 転職エージェントに登録する。
- 条件に合うゲーム会社をたくさん紹介してもらう。
- ゲーム会社に応募意志を伝える。
- ゲーム会社に職務経歴書や企画書を提出する。
- ゲーム会社に面接に行く。
- 晴れてゲームプランナーに転職する。
これからゲームプランナーになる人、ゲームプランナーとしてキャリアアップをしたい人は転職活動をすることになります。
・ポートフォリオと企画書
ゲームプランナーの採用募集では企画書やポートフォリオを提出します。ゲームプランナー経験者ならこれまで開発に関わったタイトルをポートフォリオとしてまとめましょう。
また企画採用まで至らなかった企画書を短くまとめて提出するのも良い方法です。
ゲームプランナー未経験で企画書を書いたことがない人でもやってみれば書けるものです。
ゲームプランナーの作品提出、ゲーム企画書サンプル・書き方の例
- 表紙
- ゲーム概要
- プレイイメージ
- 操作方法
- その他のウリ
表紙込みでA4用紙5ページ程度にまとめる。
実際の現場で提出する企画書はもっと膨大なページ数ですが、それだと採用応募では読んでもらえない恐れがあります。(というか多分読んでもらえません。笑)
要点だけをサクッと分かりやすく、ぱっと見て伝わるようにまとめましょう。
・履歴書、職務経歴書
履歴書、職務経歴書に書くこと
- 職務経歴概要:職歴の要約を簡潔にまとめる。
- 得意業務:自分の得意とする作業をまとめる。
- 職務経歴詳細:担当した案件のツール規模などを説明する。
- 保有スキル:対応できるプラットフォームやツールをまとめる。
- 保有資格:取得している資格があれば記載する。
- 自己PR:経歴からの自分が役立つ部分を説明する。
職務経歴書の内容と面接で話すことは同じにならないように注意します。
職務経歴書では「これまでの自分の経歴と今の自分にできること」を中心に説明します。
無能で使えないと思われるのは強みがないゲームプランナー
何社送ってもお祈りメール(不採用通知)しかもらえない人は一度職務経歴書を見直しましょう。ゲーム会社としても全く使えない人は採用できません。
応募する会社で役立つスキルが何もないのなら自主的に講座などを受けるのも大事です。
スキル自体はあるはずなのに採用されない人は、自分が採用担当者だったらどんな職務経歴書の人物を採用したくなるか考えながら書き直してみましょう。
・面接
ゲームプランナーの面接で必ず言うべきこと
- あなたの強み
- これまでの実績
- ゲームに対する情熱
- その会社で具体的に力になれること
面接では職務経歴書の内容から「その会社でどう役に立ちたいと思っているか」がゴールになるように話しましょう。
特に大事なのが4の「その会社で具体的に力になれること」です。そのゲーム会社の業績を伸ばしてくれる人材であれば必ず欲しがってもらえます。
経験や実績が大したことがなくても、やる気があれば4につながるはずです。
志望動機と自己PR例文
ゲームプランナー志望動機の例
「前職は広告代理店の企画営業を担当し、クライアントへの広告案などを〇年間で〇度ほど採用していただきました。
その経験から、クライアントの要望に応えられるアイデアと自分自身でもやりたいと思うアイデアをすり合わせる習慣がついています。
ゲームは子供の頃より好きで趣味として楽しむものでしたが、昨年の御社のタイトルである□□や××の、△△といった独自のシステム、他メディアと連携した広告展開などに企画職として強く心惹かれました。
そこでこのたび、現在のゲーム市場を踏まえつつ新しい挑戦をされている御社で私の経験をお役に立てたい、また私自身やってみたいと思い応募しました。」
ゲームプランナー未経験での志望動機
未経験で志望動機を書く場合は、自分の特技や前職の経験がゲームプランナーに合っていることをアピールします。
あなたが会社に入ると非常に利益になるというイメージを持ってほしいわけで、特にどういう部分がゲームプランナーに合っていて、どうゲーム開発の役に立つのか?ということを詳細に伝えなけれいけません。
そのため未経験とは言っても、ゲーム開発(ゲームプランナーに限らず)やそのゲーム会社について、これでもかと学んでおくことが大切です。
●ゲームプランナーから他業界への転職
ゲームプランナーとして頑張ったけど、どうしても合わなかったということもあると思います。
その場合は無理せずに自分に向いている仕事に転職しましょう。
自分でやりたいと思ったことを出来るところまで頑張ってみたなら後悔はしないはずです。
・ゲームプランナーとして向いてない?辛い、辞めたいなら
会社の就業規則では退職の申請は3カ月前ということが多いですが、法律上では退職までの期間は退職届けを出してからたった2週間と定義されています。ゲームプランナーだって同じです。
2週間だったら退職が決まってから気まずい期間も短くてすみます。どうしてもすぐに辞めたいなら2週間前に退職届けを提出してしまいましょう。
いちばん大事なのは「限界が来る前」にやめることです。
ゲームプランナーは激務がきつい?
ゲーム会社によっては残業が多くて過酷な労働環境の会社もあります。どこの業界でも言えますが、サービス残業が常態化している会社なんかは論外です。人は宝なんですから。
すぐに辞めてまともなゲーム会社に転職すれば解決するんですが、マジメな人や責任感の強い人(良い人)ほどそう出来ません。
そのため「もうゲームプランナーなんかやりたくない」と思うところまで頑張ってしまい、ゲーム作りへの情熱を失ってしまうことがあります。そんな時は一旦ゲーム業界から離れてみるのも良いと思います。
裁量労働制
裁量労働制
みなし労働時間制の一種で、残業時間の長短にかかわらず一定の残業代が支払われる制度
クリエイティブな職種では労働時間の長さが必ずしも業績に影響するわけではありません。そこで最初に一定の報酬額を決めた後、実業務が行われます。
しかし、ゲーム業界では残業時間が半端ない会社もあるため、サービス残業の良い口実になっていることもあります。
ゲームプランナーも例外ではないので裁量労働制のある会社では、報酬額が労働時間に見合っているかをしっかりと見極めましょう。
・ゲームプランナー経験が活かせる転職先
- 他業界の企画職:マーケティングや商品企画を行う。
- 他業界の営業職:自社商品の需要を喚起して提供する。
- 他業界のエンジニア:設計、開発、管理などに貢献する。
- 他業界の事務職:文書を作成して点検、管理する。
など
ゲームプランナー経験で身についているスキルは、マーケティング能力、プレゼン能力、折衝能力、文書作成能力、プログラミングの基礎知識などです。
それらを元に自分がやっていて一番ストレスを感じない作業、むしろ楽しいと思う作業が中心となる仕事を探すと良い転職先が見つかります。
なるべく転職エージェントを利用して、得意スキルを相談の上で考えてもらった方がよいです。
●現職ゲームプランナーのゲーム業界転職
ゲームプランナーなどゲーム業界の転職は専門の転職サイトからでないと格段に難易度が上がります。
余程のこだわりが無い限りは転職エージェントに任せたほうが便利です。
・転職サイトのゲームプランナー募集に応募するのが最短
ゲーム業界求人に絞って探すことが出来る転職エージェントは、ボクの知る限り一社だけ。それが「ファミ通.com」の協力を得て運用されているゲーム業界特化型のファミキャリ!です。
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