ゲーム業界がもっとも求める理想的な人材の3つの特徴

いきなりですがゲーム業界の志望動機として最も多いのが、

  • ゲームが大好き
  • ゲームが得意

だそうです。

やはりというか、みんなそうなんですよねー。

もちろん好きという動機も大切ではあります。

まずいのは他に強みというか「アッピィールポォインツ!」がない場合が多いことだとか。

ゲーム業界の第一線で活躍している人はどんな感じなのでしょうか?

そこで「ゲーム業界の歩き方 石島照代 著」を読んでみました(勤勉

ほんで各ゲーム会社トップにまで登りつめている幹部の方たちに見つかった特徴が次の3つです。

1.優柔不断

2.めっちゃタフガイ

3.チャラい笑

はい。本には絶対そんな風には書いてませんよね。笑

まあまあ、意味が分からないというあなたに説明していきましょう。

1.ゲーム業界が本当に求めている人材「優柔不断」

もうね、やっぱりあえて悪く言ってますよこれは。僕が。すみません。笑

こだわりすぎないということです。要は。

「自分のこだわりに命をかけるっていうのもカッコいいんだけど、時代はいつも変化を求めているので、この作り方、この形のものしかこだわれないっていう人では、むしろつらい仕事になっちゃう。」

ってね。

セガの名越さんが本の中で言ってます。僕じゃないです。すみません。笑

・みんな右往左往している

名越さん最初は任天堂に入ろうとしてたらしいです。でもやっぱりやめたと。笑

バンダイナムコの名プロデューサー鵜ノ澤さんなんか以前はアニメ業界にいてからのゲーム業界だとか。

わーみなさん柔軟。優柔不断。笑

ゲームは好き。でも他にもとにかく楽しいことを追い求める。とか要はそういうことですかね。

確かになんでも楽しいことを柔軟にゲームにしちゃえる人とか業界としてもかなりうれしいはず。

うんうん、マジメにやるけど構えすぎない。とかそういうことですよ。

2.ゲーム業界が本当に求めている人材「めっちゃタフガイ」

もちろんガチムチに鍛えてある人のことではありません。精神的とかそういうね。

あ、でもセガの名越さんはガチムチ感ありますねかなり。タフガイ感すごい。

また名越さんの話。好きなんですよ。すみません。笑

もっといろんな人が出てますから。本の中ね。

それで名越さん精神的にもタフなんですが何がタフかと言うとですね。

「仕事時間に対するギャップを口にする人は向いていない。」

と。これはタフです。

・ゲーム業界はブラックなのか?

まあまあ、もちろんこれって別にフォースの暗黒面に落ちろって言ってるわけでなく、クリエイターはそういうもんだってことの要約なんだと思います。

確かにクリエイターというのは四六時中何か作ることを考えてしまうような人のことを言うんですよね。

風呂に入っていても、テレビを見ていても、布団に入ってもゲーム作りのことを考えてしまう。

そんな人は間違いなくゲーム業界が求める人材だと言えます。

それが辛ければやっぱり違う仕事の方が向いてるでしょうし。

やめとくべきなんですよ。まじでまじで。

広報とか営業とかもありますし。やりたい職種選んでいきましょう。

3.ゲーム業界が本当に求める人材「チャラい笑」

別に「ウェーイww」と言っている人のことではなく。

ゲーム業界というとパソコンに向き合って黙々と作業に打ち込むイメージがあるとは思いますが、その作業は大きな流れの中の一つです。

そしてその大きな流れはチーム全体の力で動いているんです。

一本のゲームを作って売るためにはたくさんの人の協力が必要になります。

そのためには最低限のコミュニケーション能力はもっていないと同じチームになった人が困ります。

・言いかえると「社交性が必要」ということ

開発現場に限らずゲーム業界はたくさんの人がチームになって動いています。

そんな中で全く人と交流を持たずに自分のペースだけ守って仕事をするような人は、どんなに優秀だとしても迷惑でしかありません。

休憩時間などに多少のコミュニケーションでも取れれば相手も自分も気持ちいいものですし、ミスがあったときお互いに謝ったりフォローしたりしやすいものです。

そんな社交的な人こそがゲーム業界が求めている人材なわけです。

・ゲーム業界人は「ウケたい」

これなんかは任天堂の故・岩田さんの話が面白い。

「なんで自分の作るものはそんなにウケないのに、宮本の作るものはあんなにウケるのかなぁ」

って思ってたそうです。ジェラシーですねこれは。ジェラシックパークですよ。←黙れ

でもそんな岩田さん、「ウケる=喜ばれる」ってことだとおっしゃる。

そうして人に喜ばれることが自分のエネルギーになるんだと。

社交性のカタマリですよ。岩田さんすごい。

そしてその社交性が良いアイデア、良いゲームを生み出していたわけだと。

チームにもお客さんにもチャラく社交的にいきましょう。←違う

4.「ゲーム好き」はゲーム業界が求めている人材か?

「デジタルゲームの教科書 (Softbank Creative)」に記載されているアンケート結果「ゲーム産業で求められる能力・資質」によると、一位は「熱意・意欲」となっています。

だからやっぱりゲーム好きであることはとても重視されています!

ただし!それは「開発」に対する熱意・意欲なので、僕みたいにゲームで遊ぶのが好きなだけの人は勘違いしないように。

二位からは以下の通りです。

二位「想像力・発想力」 = 優柔不断さ?

三位「積極性・チャレンジ精神」 = タフさ

四位「責任感」 = タフさ (≠ チャラさ笑)

五位「協調性・コミュニケーション能力」 = チャラさ笑

あああ、グダグダになってきました。笑

でもでも、上記同書「ゲーム業界の歩き方」でピーター・ムーアさん(セガ時代ドリームキャスト普及に尽力、神)がおっしゃってます。

「(ゲームを)好きなことはもちろん大切だけど、それだけでは無理だね。(中略)きちんとした教育を受けているかどうか、ビジネススキルはあるか、そうしたことが全部組み合わさって、素晴らしい社員になるのであって、単にゲームがうまいとか、たくさんやったことがあるとかいうだけの人だったら掃いて捨てるほどいる。」

辛辣ですが本当にそうなんでしょう。

5.開発以外でゲーム業界が求める人材

これがね、あまり知られてませんがゲーム業界だと雰囲気が変わる楽しい(恐ろしい)部署があるんですよ。

 ・人事部

採用とか人材育成とかする。ハラスメント対応とかもこちら。

大丈夫ですか?してませんか?ハラスメント。セクシャルなやつとか。やだもー。

 

 ・経理部

会社のお金の流れを管理する。またそこから業務の改善ポイントをあぶりだしたり。

女性なら良い(怖い)奥さんになること間違いなし。

 ・デザイン部

製品のロゴデザインなどの業務を行う。ゲームの説明書や箱などの制作もココ。

ボクみたいなオシャレさん向け。←いいかげん黙れ

 ・営業部

販促企画からお店にポスター貼るお願いまでこなす。

小売りさんとの関係構築に命を燃やす熱い部署。

 ・宣伝部

商品の魅力を伝える業務を担う。CMとか広告とか。

開発が遅れて発売延期とかするとココがかなりヤバめ。笑

 ・広報部

自社ニュース発信、マスコミからの問い合わせなどを対応するお仕事。

某Fミ通誌では数多の広報部の方が少年少女を笑かしてくれたという・・・。

投資家とのパイプ役もコチラ。

 ・法務部

ゲーム業界の場合、特許とか特許とか、あと特許とか。取れれば特許使用料が取れるだけでなく開発者は名前が残るので重要な部署。

有名なのはN天堂さんのところ。相手は死ぬ。

6.ゲーム業界が求める人材まとめ

業界トップ勢のインタビュー読んで思うのはみんな明るくて楽しそうってことです。開発・非開発に限らずどの職種でも。

みんなゲームを「作ったり」「売ったり」のアウトプットが好きだということがヒシヒシと伝わってくる人たちです。

そらもうヒッシヒシと。

「作ってもらった」ゲームが好きなだけの受け身な人はいませんでした。

それはつまりどの職種でもゲームが好き+「優柔不断+タフ+チャラい笑」が求められるってこと。

開発職はゲーム業界の花形かも知れませんが、非開発職もステキな仕事がいっぱいです。

やっぱり向き不向きはあるはずなのであなたに合った職種でゲーム業界を目指してみて下さい!

そんな感じで今回の話でした。

それでは、あなたが良い職場に恵まれますように願っておりまーす!

がんばって!